【FX入門編】初心者の為の基礎知識・FXとは?

FXの基礎知識[入門編:FXとは?]

FXとは国と国の通貨を交換する際の取引の略称で、英語で言う Foreign Exchangeフォーリン・エクスチェンジ F と X を合わせて FX と称され、外国為替の保証金取引や証拠金取引と同じ意味を指しています。

外国の通貨に両替をして海外旅行へ行き、帰国の際に日本円に両替した時に金額が違うのは 為替レート (交換比率) による誤差が生じるためで、FXは その誤差を利用した取引となります。

通常は日本円を両替して海外旅行に行く際に、大金を両替する事は あまりない為、為替レートの変動を大きく感じる事が無く、大きな損益が発生している感覚は あまり無いと思いますが、FXの取引では、為替レートの変動によって売買を繰り返すことにより 最終的に損益が大きくなることが有ります。

FXは売買を繰り返す事が目的となるため、リスクの高い取引であることを認識しておく必要があるでしょう。

以下では、FXの基本的な仕組みについて解説していきます。

初心者向けFXの特徴解説

投資の中でも割とベターなものとして知られている FX(外国為替取引)は、通貨ペアを対象とした金融取引市場で行われる特有の特徴がいくつかあります。以下に、FXの主な特徴を簡単に説明します。

変動する為替レート

各国の通貨は、経済的な景気、金利、国際収支、物価、などの影響によって常に変動しています。

世界各国の通貨の価値は常に変動しているため、10,000円を外国通貨、例えばアメリカドルに替えた場合、当日でも1時間後に両替をするとドルの価値は同じ価格とは限りません

円高と円安

100円を米ドルに両替した際にドルの価値が1ドルだった場合、為替レートの変動により「円高,ドル安」や「円安,ドル高」の様に称されます。

1ドル=100円が通常だとした場合
「円高ドル安」1ドル=90円
「円安ドル高」1ドル=110円

この様にドルと円に差が出る事を「為替変動=為替レート」などと呼ばれています。

利益の仕組み

FXでは、上記のようなチャートを見ながら通貨の値動きを予想して売買をおこないます。

例えば現時点でのレートが「1ドル=100円」だとした場合、今後の価格が上がる(円安になる)と予想した時は「買い注文」をおこないます。

購入した米ドルの価値が予想通り価格上昇し、1米ドルが日本円の90円になった時に日本円を1ドルで購入すると10円の利益となります。

対して100円で米ドルを購入して、逆に米ドルの価値が下がってしまった場合、1米ドルで日本円を購入すると110円になるため、そのため損益が-10円出た事になります。

以上の様に為替レートによってFXでは、利益を期待できる反面、逆に損失が出るリスクがあるということも理解しておきましょう。

上記で説明したようにFXは、ニ国間の通貨で交換を行い、その差額による利益を狙う取引で、この二国間の通貨の組み合わせの事を「通貨ペア」と呼びます。

通貨ペアの呼び名

(USD/JPY)アメリカドルと日本円
(EUR/JPY)ユーロと日本円
(GBP/JPY)イギリスポンドと日本円
など、様々な通貨ペアの組み合わせがあります。

外国為替市場で使用される通貨ペアには、さまざまな呼び名やニックネームがあり、一般的な通貨ペアの呼び名をいくつか下記で紹介します。

ドルストレート(メジャー ペアーズ)

EUR/USD: ユーロ/米ドル
USD/JPY: 米ドル/日本円
GBP/USD: 英ポンド/米ドル
AUD/USD: オーストラリアドル/米ドル
USD/CHF: 米ドル/スイスフラン
USD/CAD: 米ドル/カナダドル
NZD/USD: ニュージーランドドル/米ドル

上記の様に米ドルとの通貨取引の事をドルストレート(Major pairsメジャー ペアーズ)と呼ばれています。

クロス通貨(クロス カレンシー ペアーズ)

EUR/JPY: ユーロ/日本円
GBP/JPY: 英ポンド/日本円
AUD/JPY: オーストラリアドル/日本円
EUR/GBP: ユーロ/英ポンド
EUR/AUD: ユーロ/オーストラリアドル
GBP/AUD: 英ポンド/オーストラリアドル

米ドル以外の通貨ペアをクロス通貨(Cross Currency Pairsクロス カレンシー ペアーズ)と呼び、個々の通貨ペアにも、様々な略称呼び名があり USD/JPY は「ドル円」と呼ばれていて、その他にも EUR/USDは「ユーロドル」と呼ばれ EUR/JPYは「ユーロ円」と呼ばれています。

GBP/USD「ポンドドル」などは、歴史的な通信用ケーブルに由来された「ケーブル」と呼ぶ取引所なども有ります。

通貨ペアには、その他にも多くのニックネームや略語が存在し、一般的なものから 上記で上げた「ケーブル」の様に地域や取引所によって異なる呼び名もあり、取引者や市場参加者の間で通用する呼び名があります。

クロス通貨の取引の仕組み

EUR/JPYは、ユーロと日本円の直接の交換レートの事をいいますが、実際の取引では1ユーロを円で購入するために、まず米ドルを購入し、その米ドルでユーロを購入するという手順を踏んでいます。

そのため、米ドルの価格変動によって、クロス通貨の価格も影響するため、米ドルの取引動向を把握しておくことも重要です。

ユーロ円のレート計算式

ドル円レートとユーロドルレートを掛け合わせると、ユーロ円のレートになります。

ドル円レートは、1ドルがいくらの円で買えるかを表すレートであり、ユーロドルレートは、1ユーロがいくらのドルで買えるかを表したレートとなります。

例えば、ドル円レートが1ドル100円で、ユーロドルレートが1ユーロ1.2ドルの場合、ユーロ円レートは1ユーロ120円となります。
USD/JPYレート100円×EUR/USDレート1.2ドル=EUR/JPY レート(120円)

以下は、ユーロ円レートを逆算したもので、ユーロ円レートは、1ユーロがいくらの円で買えるかを表すレートなので、ユーロドルレートを逆算することで計算することができます。
EUR/JPYレート=120円÷1ドルEUR/USDレート1.2ドル=USD/JPY レート(100円)

ただし、この計算式はあくまでも理論上であり、実際の為替市場では、様々な要因や1分単位で変動するレートのため、ドル円レートとユーロドルレートを掛け合わせたレート単位は、必ずしも一致するとは限りません。

ユーロドルとドル円が上がっている時にユーロ円を買うのが狙い目で、逆もしかりです

ユーロドルとドル円⇧買い
ユーロルとドル円⇩売り

そのためユーロとドルが逆の場合
ドル⇧⇩ユーロやドル⇩⇧ポンドなどは、ユーロ円のレートは押し合いになり値動きが小さくなるためエントリーは避けた方が良いでしょう、以上がFXの基本的な内容となります。

次にFXをする上でFX会社の仕組みを知る事も必要です。FX会社が利益を得る仕組みには、いくつかあり(スプレッド・スワップポイント・レバレッジ)などがあります。

FX会社が利益を得る仕組み

スプレッド: FX会社は、取引者に対して売値と買値の間に(スプレッド)と呼ばれる差額を設定します。
取引をするトレーダーが取引を行う際に、少し高い価格や少し安い価格で売買するという仕組みがあります。
このスプレッドの差額がFX会社の利益になります。
※: 一部のFX取引業者では、取引の際に手数料がかかることがあり、取引のたびに一定の金額がFX会社に支払われる仕組みになっています。

スワップポイント: FX取引では、通貨ペアの金利差によるスワップポイントが発生することがあり、このスワップポイントもFX会社の利益の一部となっています。
スワップポイントとは、通貨取引で生じる金利差(例:日本0.5%金利 アメリカ4%金利の場合の金利差は3.5%)となります。

さらに、保有期間(日、週、月)に応じて計算されます。
例えば、日ごとであれば、年間金利差を365日で割った値が1日のスワップポイントとなります。

保有する通貨の個数(ロット=ポジションのサイズ)もスワップポイントに影響します。大きなポジションを保有するほど、スワップポイントも大きくなります。

スワップポイントは、対象の通貨ペアを持ち続けることで発生する利息の差額を表すため、高金利通貨を低金利通貨に対して保有する場合、その差額に応じてスワップポイントが発生することになります。

この取引量によるスワップポイントも大手FX会社にとっては、大量の取引を行う事により、手数料やスプレッドなどからの収益を得ることもあります。取引をするトレーダーの取引量が多ければ多いほど、それに応じた収益などが、FX会社の利益を得る仕組みとなっています。

 CFDの特徴(差金決済取引)

CFDContract for Differenceコントラクト・フォー・リファレンス差金決済取引とは、実際の資産のすべてを利用することなく、価格の変動を利用して利益を得る取引手法のことで、CFDの特徴と仕組みには以下の様な取引なとがあります。

1. レバレッジ
CFD取引では、レバレッジ(元手の倍以上の資金)を利用して少額の資金でも大きな取引を行うことができる取引方法で、それにより、元手資金よりも大きな利益を狙うことも可能ですが反面、レバレッジを利用することでリスクも高まるため、適切なリスク管理が重要なカギとなります。

2. ショート(売り)ポジション
CFD取引のもう一つの魅力として、価格が下がると予想した場合に売りポジションからエントリーすることができるというメリットがあり、価格が下落した場合でも利益を得ることが狙える点が特徴と言えます。

トレーダーは、取引の開始をする際に、価格が上がると予想した場合「買い」から入り、下がると予想した場合には「売り」から資産を投入する事が出来ます。
差金決済取引(CFD)は、リスクが高い一方で大きなリターンを狙うことができる取引手法です。レバレッジの活用やショートポジションの取引を行うことができる点が魅力ではありますが、リスク管理が重要であり、十分な知識と戦略が求められます。CFD取引に興味がある方は、まずはデモ取引などで経験を積み、リスクを理解した上で実際の取引に挑戦してみてください。


【FX入門編】初心者の為の基礎知識・FXとは?以上となります。

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Posted by max