【FX分析編】ローソク足の形状一覧表
ローソク足チャート
ローソク足チャートとは、現在の価格にたどり着くまでに上昇や下落といった経路をたどってきた、価格の変動を示したもので、それを見ることで今後の価格を予測する票の事を言います。
大前提として、2色の色で色分けされており、取引所によって異なりますが、この記事では、緑が陽線(上昇線)で赤を陰線(下落線)として説明させていただきます。
一言でローソク足といっても、いくつかの形状があり、それぞれの形には 一つ一つに意味があります。
この記事では、ローソク足の形状を一覧表として以下に記載していますので、よろしければ参考にしてください。
※:記事内では、ローソク足の中央部分の事を実体と記載していますが、この記事ないの画像でのみ 実態 と表記しています、実体のない十字線を意識しての事なので、お気になさらぬようにお願いします。
ローソク足の種類
ローソク足の形には、それぞれ呼び名があり、実体線(陽線と陰線)や上ヒゲ,下ヒゲなどがあり、それぞれの形状に変形するパターンにより、呼び名が付けられています。
それぞれの形状パターンにより特有の値動きがあったことを示し、トレンドの転換,継続,停滞などを表しています。
ローソク足チャートの変動を、分単位,時間単位,日にち単位,月単位など、トレードのスタイルによって 見る時間軸を変える事もできます。
(陽線、陰線):買い圧力と売り圧力の一方が強い、または、巻き返しの圧力が同等という事をあらわしています。上ヒゲ: 上昇中の場合、強い売り圧力に押し戻されて価格が下がったことを示します。
下ヒゲ: 下降中の場合、強い買い圧力が発生し、価格が上昇したことを示しています。
ローソク足形状一覧表
※:一概には言えませんが、一般的に以下の様な認識とされています。
大陽線は、大口の投資家(クジラ)が動いた時か、積極的にトレーダーが参戦している状況。
小陽線は、中規模の投資家(サメ)が動いた時か、積極的にトレーダーが参戦している状況。
実体部分が短めの場合は、個人投資家のトレーダーが積極的に参戦している状況。
大陽線(緑色)上昇線 実体部分が周囲のローソク足に比べ長く大きい形状のものを陽線と呼んでいます。 基本的に買いの勢いが強くなった事を意味しています。 下げ相場で大陽線が多くなってきた時は一時的に上昇した事を意味します。 大陰線(赤色)下落線 大陰線は、大陽線の逆を意味していて、売りの勢いが強かったことを示しています。 最高値付近で出現した場合は注意が必要で、下落相場へのサインとも受け取れます。 |
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上ヒゲ坊主 実体の上下に細く伸びる線の事をヒゲと呼び、一定の期間中での最高値を示した状況を指し、下落したものの押し戻すも、最高値にわずかに届かなかったことを意味しています。 (緑色)上昇線 売り圧がやや優勢 (赤色)下落線 買い圧がやや優勢 |
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大引け坊主 (赤色)下落線 売り圧がやや優勢 寄り付き坊主 (緑色)上昇線 買い圧がやや優勢 |
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上ヒゲ陽線 (緑色)上昇線 上ヒゲが長く、下ヒゲが短めの陽線 上ヒゲ陰線 (赤色)下落線 上ヒゲが長く、下ヒゲが短めの陽線 |
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下ヒゲ陽線 (緑色)上昇線 下ヒゲが長く、上の方に上ヒゲが短くでている陽線 下ヒゲ陰線 (赤色)下落線 下ヒゲが長く、上の方に上ヒゲが短くでている陽線 |
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ハンマー 下ヒゲがなく 上ヒゲが長めで、実体部分が小さいローソク足 (緑色)上昇線 売り圧が優勢 (赤色)下落線 買い圧が優勢 |
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カラカサ 下ヒゲが長く、上ヒゲがなく、実体が短いローソク足 高値圏や安値圏での出現はトレンドへの転換を示唆していると言われています。 (緑色)上昇線 売り圧が優勢 (赤色)下落線 買い圧が優勢 |
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大陽線 上下にヒゲが短くある大陽線で売り圧、買い圧が、ほぼ同等の拮抗している状態 |
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小陽線 大陽線に比べ実体部分がやや小さく、ヒゲが少し投が目の小陽線で、売り買いの迷いを表している状況 |
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コマ 実体が短く、上下も短めのヒゲがあるコマの様な形からつけられた名で、売り買いの動向を観察しているトレーダーが多い状態 |
実体がほぼないドージ線
実体のないローソク足の事を「ドージ」または「ドジ」と呼ばれ、トレーダーの参戦が少なく 時より動くが、即座に反応されている状況や動向を見ている状況を意味している相場で、まれに空白が出現する事も有りますが、トレーダーが相場に対し慎重になっている状況と言われています。
長十字線 (寄せ線) 始値と終値が同じで、上下のヒゲが長い十字線は、トレンドの方向に逆行しようとする時に出やすいが、押し返される事が多いようです、教科書で言うところのトレンド転換の兆しとも言われます。 十字 |
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寄引同時(四値同時)線は水平線とも呼ばれ、ほぼ出現しませんが、トレーダーがトレンドの方向を観察していると言われる状況の事を指しています。 | |
トウバ,墓石十字線(グラベストーン・ドージ) 始値、終値、安値が同じ。高値圏で出たら、下落への転換を示唆。 トンボ(ドラゴンフライ・ドージ) |
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上十字(トンボ) 上ヒゲが下ヒゲより長い形。高値圏で出たら、下落への転換を示唆。 下十字(トンボ) |
プチ雑学
ローソク足の始まりは 西暦1700年代(江戸時代)に、本間宗久という米商人が、米の価格変動を分析するために発明したのが始まりで、ローソク足の読み解き方の呼び名として、酒田五法と呼び広まっていったのが始まりでした。
これが、現代のローソク足チャートの基礎となる形式として、1870年代に日本の株式市場で取り入れられ、20世紀後半(1980年代)ごろにスティーブ・ニソンなどによって、西洋に紹介され、19世紀末ごろから使用されていたダウ理論に対し、他のテクニカル分析手法と共にローソク足も加わえられ、現代の多様な様々な分析方法の仲間入りをしています。
以上で(ローソク足の形状一覧)の解説は終了です。
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