【FX取引編】最低限 押さえておきたいFX用語

FX取引用語

FX売買の取引画面は初心者でも、比較的簡単に感覚的な取引が出来るアプリを提供している業者も多いと思いますが、FXを学ぶ時に専門用語が解りづらく、戸惑うことが数々あるのではないでしょうか。

大抵の場合、説明はしてくれるものの、ところどころ このくらいは 解るはず、と スルーされて ついて行けなくなる事もシバシバあるのではないでしょうか、たとえば、証拠金維持率、スプレッド、ピップスなど聞いたこともない用語が飛び交っていると思います。

必要最低限の重要な用語を理解し、意味の分からない用語を、一つ一つ理解する事でトレードの知識を深める様にすると、取引方法の幅が広がり、利益を得るためのヒントを得る事ができると思います、それほど難しいものではないので、是非 覚えてみて下さい。

FX売買用語集

FX売買時に関する必要最低限の用語を以下に記載しています。

証拠金

証拠金とは、FX会社の口座に預ける実際の資金のことを言い、入金する事によってFX取引が出来る様になる現金です。
言わば証拠金は(担保)と認識すると良いでしょう。

FX取引では、実際の現金で売買するのではなく、証拠金を預ける事によって、取引に参加できる権利の様なもので、損失が証拠金以上に出た場合、証拠金は戻らず、証拠金+アルファ(スプレッドなどの手数料)以上の利益が出た分が、報酬(利益)として精算されます。

必要証拠金

必要証拠金は、特定の取引を行うために最低限必要な証拠金の額です。これは、ポジション(参加中の取引)を保有するために必要となる最低限の資金の事で、通常は取引額にレバレッジ倍率をかけたものになります。

例えば、10,000ドルの取引をレバレッジ10倍で行う場合、必要証拠金は1,000ドルとなります。この金額が取引所になくなると、その取引を終了せざるおえません。

証拠金維持率

(有効証拠金÷必要証拠金×100%)
証拠金維持率は、現在の証拠金が必要証拠金に対してどれだけの割合で維持されているかを示す指標です。
この比率が一定の基準(通常は100%)を下回ると、追加の証拠金を入金するか、ポジションを一部または全て決済(ロスカット)する必要があります。

例えば、証拠金維持率が100%を切ると、取引所から「マージンコール」が発生し、追加の資金を入金するよう求められたり、さらに証拠金維持率が極端に低下した場合には、ポジションが強制的に決済(強制ロスカット)されることがあります。

スワップポイント

スワップポイントとは、通貨ペア(国と国の政策金利)の差の事をいい、例えば、日本の金利が0.25% で アメリカの金利が5.25%だった場合、日本円の方が金利が低いため、日本円を売ってアメリカドルを購入した場合、保有している期間に応じて5%の金利を得る事ができますが、逆の場合は、5%の金利を毎日支払わなければなりません。

ちなみに、海外取引所の場合、日本円を基軸通貨のドルに自動交換されてからの取引となるため、入出金に為替手数料がかかり、ドルで取引される事により、スワップポイントも5%の支払いが発生します、そのためドル円トレードは、海外取引所より、やや国内取引所の方が 安心 安全 有利 と言えます。

スプレッド

「買値(Bid)」と「売値(Ask)」の差が出る範囲の額をスプレッドと呼び、1つのトレードごとに発生します。そのため取引コストの一部として、利益を上げるためには少なくとも このスプレッド以上の価格変動が必要となるので、スプレッドが狭い、通貨ペアやFX業者を選ぶことが重要です。

効率よく利益を狙いたい場合は、スプレッドが狭いFX業者を選ぶと良いでしょう。

ロット(Lot)

FX取引では、通貨を売買する際に一定の数量をまとめて取引しますが、この数量を「ロット(Lot)」と呼びます。
この単位は取引を行う際の世界共通の通貨単位を指し、厳密にいうと違いはあるものの、ゲームなどで使うコインのイメージをしても良いのではないでしょうか。

FX取引では、通常以下のようなロットサイズが使われます。

      1. 1ロット: 1ロットは通常、基軸通貨(取引のベースとなる通貨)の100,000単位を意味します。
        例えば、ドル円(USD/JPY)で1ロットを取引する場合、10万ドルを取引することになります。
        10万ドル=1ロット
      2. ミニロット: 1万通貨単位を指します。これは、1ロットの10分の1のサイズです。
        例えば、1ミニロットでドル円を取引する場合、1万ドル取引する事になります。
        10万ドル=0.1ロット
      3. マイクロロット: 1,000通貨単位を指します。これは、1ロットの100分の1のサイズです。
        例えば、1マイクロロットでドル円を取引する場合、1,000ドルを取引する事になります。
        10万ドル=0.01ロット

国内FX業者は、1ロット=1万通貨
海外FX業者は、1ロット=10万通貨
単位としている業者が一般的です。

ロットのサイズが大きくなるほど、取引額も大きくなり、リスクやリターンの幅も大きくなります。
FX取引を行う際には、自分のリスク許容度や資金管理に応じた適切なロットサイズを選択することが重要です。

pip.pips(ピップ・ピプス)

FXでのpipsとは、percentage in pointパーセンテージ イン ポイントの略で、ピップスとは 値動きの最小単位をあらわす単語ですが、FX会社や通貨ペアによってピップスの定義は異なります。

1 pipとは 100円から100.01円に動いた場合(0.01円の変動)
10 pipsとは 100円から100.10円に動いた場合(0.10円の変動)
ですが、1 pips は通常、pipの複数形(端数)を指します、しかし市場では「1 pip」と「1 pips」が、ほぼ同義語に使われることもあります。そのため(ピップ,ピップス,ピプ,ピプス)は、すべで同義語として認識されています。

FXでは米ドルやユーロなど、単位の異なる様々な通貨を取引するため、解り安く単位を統一するためにpipsが用いられています。

pipsは、1 pipsがいくらになるのかは、通貨ペアに円を含むか、含まないかによって異なり、円を含む通貨ペアの場合は、通常は小数点以下2桁(0.01)で表され、円を含まない通貨ペアの場合は小数点以下4桁(0.0001)で表されます。

ドル/円・ユーロ/円 1pip=0.01円(1銭)
ユーロ/ドル・ポンド/ドル 1pip=0.0001ドル(0.01セント)

例えば、USD/JPY(米ドル/日本円)の場合、1 pipsは0.01円の変動を意味します。
一方、円を含まない EUR/USD(ユーロ/米ドル)などの場合、1 pipsは0.0001ドルの変動を意味します。

レバレッジ

レバレッジとは、担保として入金した証拠金に倍率を掛け、実際の資金以上の取引ができる仕組みです。
国内FXでは、利用できるレバレッジに上限があり、最大25倍までとされていますが、海外FXでは、業者ごとに上限が異なっています。
例えば国内の場合、1.000円の証拠金にレバレッジを25倍かけると、25.000円分の取引がでますが、海外の場合は、1000倍に出来る業者も有り、その場合、百万円分で取引をする事ができる様になります。

ロスカット

ロスカットとは、損失が出はじめているトレーダーを証拠金いかにしない為に、強制的に決済させる仕組みで、予想以上の損失を被ることを防ぐための安全装置みたいなシステムです。

強制ロスカットが実行されるのは、FX業者が定めた必要証拠金の割合を下回ったときですが、各FX業者によって違いがあり、ほとんどの場合、次回の取引ができなくなるくらい資金が減ってしまうため、自身での損切りが賢明と言えるでしょう。

利確

利確とは利益確定の略称で、利益が発生している状態で決済(取引を終了)することです。FXで利益を狙うには、現状の勢いがどちらに向いているかを見極め、どのあたりまで上昇するか、下落するかのポイントを押さえて、どの程度の利益を出せるかが判断できた時に取引に参戦(エントリー)し、予想が当たった場合、迷わず利益確定をすると良いでしょう。

相場は上下を繰り返していくものなので、もう少しと粘るのは 危険な時も有ります。

損切り

損切りとは予想が外れ、損失が発生している場合、これ以上の損失が膨らむ事を避ける為に取引を終了させることです。

追加証拠金(追証おいしょう

追証とは、株式用語で言う追証と違い、FX独自の呼び名となっています、証拠金維持率 もしくはFX口座に入金した資金がマイナス(残高不足)となった場合にFX業者から、不足分の証拠金を提示られ、期日までに入金を済ませると、証拠金と証拠金維持率が回復します。

証拠金がマイナスとなり追証を期日までに解消できなかった場合、国内FX業者の場合は借金として返済を迫られます。
海外FX業者の場合は、証拠金をゼロにする(ゼロカットシステム)によって証拠金の返済は免除されます。

トレード

トレードとは、資産(通貨、株式など)を売買する一連の取引全体を指します。

エントリー

エントリーとは、トレードを開始(取引参加)することを指します。

ポジション

取引参加(エントリー)中の事を(ポジション)と言い、未決済で残っている取引のことで、株取引で言う建玉たてぎょくと呼ばれる事も有ります。

ロングポジション

通貨を買いで入った場合、ロングポジションと呼び、価格が上昇すれば利益が出ます。

ショートポジション

通貨を売りで入った場合、をショートポジションと呼び、価格が下落すれば利益が出ます。

成行注文なりゆきちゅうもん

成行注文は、現在の為替レートで即時注文(今すぐ売買に参加したい)というときに使うリアルタイム注文のことです。

スリッページ

スリッページとは、注文した価格から 若干ずれが生じる事を言い、FX市場参加者の少ない通貨ペアや流動性の低い時間帯におこりやすい現象です。FX市場の流動性が高い時間帯も避ける事が大事で、アメリカの雇用統計や金利の発表前後は流動性が高くなる傾向があり、タイミングによっては大きくズレる可能性もあります。スリッページは、完全には避けられない場合もあるため、リスク対策として市場環境を把握して、損失を最小限に抑えるようにしましょう。

対策としては、特定の価格で自動的に損切りをするように設定することで、大きな損失を防ぐことができます。流動性が高い通貨ペア(USD/JPY)などや、時間帯(ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯)など、市場参加者が多い時間帯を選ぶことで、スリッページを抑えることができます。

指値注文さしねちゅうもん

指値注文は、即時注文をせず、希望の価格帯になったら買いたいと、指定注文する方法です。現時点よりも有利な価格帯でトレードにエントリーできるので、少しでも有利なトレードができ、価格が上昇して希望する価格帯まで来たら、利益を確定する指定注文も可能です。

逆指値注文

逆指値注文は、想定していた価格よりも値を下げてきた場合、これ以上の損失を出したくないという価格を指定注文する方法で、指値注文の真逆の注文方法となります。


その以外にもまだまだありますが、最低限以上の用語は覚えておくと、FXを学びやすくなると思います。

以上で(【FX取引編】最低限 押さえておきたいFX用語)解説は終了です。

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Posted by max