【FXトレード編】初心者の為の基礎知識・トレードスタイル
FXのチャート分析と相場予想には大きく分けて、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析という2つの主要な手法があります。テクニカル分析は、チャートのローソク足を過去のグラフを照らし合わせて分析をする方法で、ファンダメンタルズ分析は世界の金融政策、経済状況の指標などを基に流れを予測する手法となります。
ファンダメンタルズ分析を通してのリスク管理
FXトレード（外国為替取引）を始めるうえで必要となるスキルは 「ズバリ」 リスク管理です。
FXは、ファンダメンタルズとテクニカル分析を活用し、市場の動向を予測する事で、リスクを最小限に抑えるテクニックの一つとして知っておく必要があるでしょう。
FXでのリスク管理は、実際の生活と同様に資産管理が重要なカギとなります。
トレードを行う際に知っておく知識と情報収集スキルを身につけ、計画性を持って取り組むことで、熱くなる感情を抑える事により、冷静に判断をする事が重要なカギとなります。
FX投資を学ぶ事で、資産を増やすことはもちろんですが、世界的な経済状況の理解を深める事もできるでしょう。
国際的な不況ともいえる現代社会の中で、大半を輸入に頼っている日本の経済状況は良いとは言えません。まして、企業だけでなく個人が直面する金銭的なリスクも実質的な生活に密接に及んでいます。
通貨の価値は、さまざまな要因に左右されますが、通貨の価値が上がるか下がるかの勝率は情報収集と分析力で決まる事は間違いありません。
外国為替取引市場は世界中の通貨が交換される場所であり、政治的な決め事、金利の変動、天候条件などにより、世界経済の通貨価値の変動につながっていて、これらの価格変動は、企業にとっては輸出入ビジネスや国際的な投資などのリスクを意味し、個人にとってはガソリン価格や海外旅行や留学、または商品取引などに影響を及ぼします。
世界でさも取引される米ドル
世界各国との取引をするうえで、基軸通貨となる米ドルが必要となります。
米ドルが必要な理由として、例えば、ブラジルが日本と取引後にイタリアと取引をする場合、日本円で取引する事はしません、そこで必要となるのが世界の基軸通貨である米ドルが必要となります。そのため、事前に米ドルに両替をして取引を行う必要があるのです。
以上の様な情報を知る事で通貨の価値変動を知る事が出来れば、事前にドル円などの力のバランスが解るため、円高、円安の行方を事前に知る事が出来るでしょう。
ただしFX取引では、大口トレーダーや個人投資家との駆け引きになるため、リスクを回避するための取引テクニックも必要となります。
トレードスタイルの違い
FXのトレードスタイルには、大きく分けてファンダメンタルズとテクニカルの分析方法が有りますが、ファンダメンタルズ分析が リスク管理に適したトレードスタイルであり、個人の取引目標や忍耐力に差が出るトレード手法と言えるのではないでしょうか。
以下の記事では、取引スタイルをもう少しだけ掘り下げていきます。
テクニカル分析
テクニカル分析は、FX取引のチャート（グラフ）を見て値動きのサイクルを調べる方法で、過去のデータから作成されたグラフを元に、テクニカル指標「現在の価格変動の流れや移動平均線、ボリンジャーバンド、RSI、MACD」などを組み合わせて分析を行う方法です。
移動平均線
移動平均線は、特定の期間内の価格の平均を示す指標です。これにより、価格のトレンドや方向性を把握するのに役立ちます。例えば、単純移動平均（SMA）は、特定の期間内の価格の平均を計算し、それをチャート上に表示します。短期のSMAと長期のSMAを比較することで、トレンドの変化やクロスオーバーを検出できます。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、価格の変動範囲を示す指標で、通常は中心線（移動平均）と上下のバンドから構成されます。ボリンジャーバンドは価格が過去の変動範囲からどれだけ逸脱しているかを示し、過買い過ぎや過売りの状態を識別するのに役立ちます。
RSI（相対力指数）
RSIは、直近の価格過剰な買売状態をはかるための指標で、0から100の範囲であらわされ、70以上は過剰買（過買い）30以下では過剰売（過売り）とみなされます。RSIは価格の変動の強さと速度の平均を示し、トレンドの反転ポイントを特定する目安として使われます。
トキャスティクス（過剰評価・過剰な売り買い）
取引市場での価格変動（過買い過売りの状態）がどれだけ急激かを判断する指標をあらわした指数です。
MACD（移動平均収束拡散）
MACDは、価格のトレンド変化を示す指標で、移動平均線を基にしています。MACDは2つの移動平均線（短期と長期）の差を計算し、それに対する移動平均を取りトレンドの方向や勢いを示す数値が得られます。
MACDは、MACDラインとシグナルラインのクロスオーバーを監視することによって、トレンドの変化を検出するのに役立ちます。MACDラインがシグナルラインを上向きにクロスすると、買いシグナルと見なされ、トレンドが上昇している可能性が高まります。逆に、MACDラインがシグナルラインを下向きにクロスすると、売りシグナルと考えられ、トレンドが下降している可能性が高まります。
これらのテクニカル指標は、価格と取引量のデータから導き出され、市場のトレンドや過買い過売り状態、価格の変動を分析するのに非常に有用です。投資家やトレーダーはこれらの指標を使って市場動向を理解し、取引の判断をするのに役立てています。
フィボナッチ・リトレースメント（相場の変動幅を探る数値）
価格のサポートとレジスタンスレベルを特定するのに使用される、フィボナッチ数列に基づいて、価格が推移した後の戻りポイントを予測するテクニカル分析の手法です。
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析は、全く違う分析方法ですが、それぞれにメリットデメリットがありどちらが優れていると言うわけではありません。
この取引スタイルは、投資家の間で たまに話題に上がる事はありますが、どちらも有効な方法と言えます、一般的に初心者にとって、テクニカル分析の方が受け入れやすいと言われる方もいますが、個人的にはファンダメンタルズを知ったうえで、テクニカル分析を学び、それぞれの分析手法の特徴をふまえたうえで、自分にあった投資スタイルを身に付けてい行くと良いと思います。
ただし、テクニカル分析は初心者の場合、単純な理解をして取引開始をしてしまいがちですが、簡単なテクニカル分析だけで初めから勝つことは難しいと言えるでしょう。
そもそも簡単に勝てるのであれば、そこら中に富裕層が増える事になります、両方の特徴を理解したうえで、自分のスタイルにあった 投資方法を見つける様にする事をお勧めします。
上記でトレードスタイルには、ファンダメンタルズとテクニカル分析の方法が有ると述べましたが、FXのトレードスタイルにはスキャルピングやデイトレード、スウイグ、ポジションと言ったトレードスタイルが有ります。
以下でそれぞれの特徴をご紹介します。
スキャルピング
スキャルピングは、数秒から数時間と言った短期的なトレードであり、ファンダメンタルズ分析を重視することの少ないトレードスタイルで、瞬時の価格動向に焦点を当てたテクニカル分析を元とした取引スタイルです。
スキャルピングは高いリスクと高い取引頻度を伴うため、リスク管理がもっとも重要と言えます。トレードごとに小さなリスクを取り、ストップロス設定をしてから取引する事が一般的です。
デイトレード
デイトレードは1日で取引を終わらせるため、その日1日のリスク（損失が出ている場合、いくらまでに抑えるか）を決めておくことが重要で、リスクを最小限に抑えることが重要となります。
デイトレーダーはファンダメンタルズ分析も重要となるため、為替に影響をする重要な経済イベントやニュース発表に基づいて取引を行う事が勝敗を分けるポイントとも言えます。
スイングトレード
スイングトレードは中期的なトレードであり、ファンダメンタルズ分析がさも重要と言えます。世界各国の経済指標などを考慮して取引を行います。
スイングトレードは短期トレードよりもリスクが比較的低い傾向にありますが、リスク管理は重要です。
ストップロスを設定し、ポジションを数日から数週間保有することが一般的です。
最適なトレードスタイルは、あなたの目標、忍耐力、リスク許容度に合わせて選択すべきです。
また、トレードを始める前に、デモ口座で実践し、リスク管理戦略を確立することが大切です。
ファンダメンタルズ分析とリスク管理は、どのトレードスタイルにも適用できますが、時間枠やトレードの頻度に応じてアプローチを調整する必要があります。
ポジショントレード
ポジショントレードは、主に株式トレードに使われるトレードスタイルで、数週間〜数か月、または数年単位で、株式はもとより、金や債券などの金融商品が対象となります、ただし仮想通貨のビットコインなどにも有効で、これらの資産を中長期で保有することにより、収益を狙う手法となります、そのためポジショントレードは、もっともファンダメンタルズ分析が重要となるトレードスタイルと言えるでしょう。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析は見るべき情報も多く最初は少し戸惑う事もあるかもしれません。ですが中長期投資を行うさいには、取引を行う国の金融政策や経済状況を知る事は、通貨のパワーバランスを知るうえで重要となるため、チェックをすべき項目と言えるでしょう。
ファンダメンタルズ分析の意味
ファンダメンタルズ分析はその国の経済データを使用して相場を予測する分析方法のことを指します。また、ファンダメンタルズは「経済の基礎的条件」と訳されます。経済成長率や物価上昇率、財政支出などがこれにあたります。また広義では、その経済に影響を与える可能性のある要人の発言もファンダメンタルズとして活用されます。日々、発表される経済指標と要人発言の情報収集がファンダメンタルズ分析を行う上で極めて重要となります。
株式投資の場合には企業の業績や売上高、資産、負債の財務状況、財務の健全性がそれにあたります。代表的な3つのファンダメンタル分析として株価収益率（PER）や株価純資産倍率（PBR）、株式資本利益率（ROE）などが指標として用いられ、トレーダーは市場価格が将来の本質的価値に対して割安か割高か判断します。
FXの分析と予想をするうえで、どちらか一方のみを重要視するのではなく、中長期の投資戦略を自身のトレードスタイルに取り入れるのであれば、情報や過去のデータを基に双方の手法を組み合わせて、取り組むことが勝率を上げる重要なポイントとなりますので、どちらの方法も取り入れる様にすると良いでしょう！。